第7回東京03単独ライブ「スモール」/ビクターエンタテインメント 私たちの日常には、ボケやツッコミといった役割分担は存在しない。必要に応じて冗談を言ってボケたり、相手の言ったことに対してツッコミを入れたりすることはある。だが、その役割はあくまで流動的であり、漫才のようにずっとボケ続けたりずっとツッコみ続けたりするような人は現実にはあまりいない。
だからこそ、お笑いネタを演じる際にも、あえて役割分担をしない、という試みが行われることがある。そうすることでシチュエーションがより現実に近くなり、リアリティが生まれるからだ。 東京03のコントも、基本的にはそういうふうに作られている。彼らのコントには「現実で起こりそうなことしか起こらない」という大きな特徴がある。実際にはあり得ないようなとんでもない出来事が起こったりはしない。初めに小さな事件があり、そこにすれ違い、勘違い、葛藤が生まれるというのが典型的なパターンだ。そのような人間の心の機微が丹念に描かれ、じわじわと深い笑いが生まれる。
東京03の3人には決まった役割分担というものがない。彼らはボケやツッコミといったお笑いとしての役割で分かれているのではなく、キャラクターで分かれている。
豊本明長が落ち着いた調子でちょっとした事件を持ち込む。角田晃広がそれに対して過剰に慌てふためく。そんな状況を見て、飯塚悟志は声を張り上げて状況を進行させる。豊本がつぶやき、角田が戸惑い、飯塚が叫ぶ。特定のボケ役やツッコミ役がいるわけではなく、「おとなしい人」「あわてやすい人」「うるさい人」というキャラクターだけが決まっているのだ。
そしてこれはまさに、私たちが普段過ごしている現実の状況にそっくりだ。日常生活では、ボケやツッコミといった役割に縛られた人間はほとんどいない。ただ、少しずつ性格や人格の異なる人間が共存していて、そのズレがちょっとしたいざこざを生む。東京03は、コントという形で日常に潜む小さな歪みに光を当てているのだ。
先日リリースされたDVD『第7回東京03単独ライブ「スモール」』には、東京03が2008年5月に行った単独ライブの模様が収録されている。
ベテラン教師が、突然学校に訪ねてきた昔の教え子の名前を思い出せずに困り果てる「卒業生」、福引に当たったことを自慢していたら、別の人間にもっとすごい話をされて一気に話題をさらわれてしまう「火曜日の朝」など、日常のひとこまを切り取ったような良質のシチュエーションコントが並んでいる。
彼らのコントは1本あたりの時間が長いため、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ)のような今流行りの短時間のネタ番組には不向きである。だが、3人で「日常に潜む小さな歪み」にこだわり続ける彼らの芸は、もっと評価されてもいいのではないかと思う。
(お笑い評論家/ラリー遠田)
第7回東京03単独ライブ「スモール」
上質のコントを。
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亜寒帯湿潤気候のうち、最暖月が10度以上22度未満であり、月平均気温10度以上の月が4カ月以上ある地域。地図では空色(シアン)で描かれている。ポーランドやハンガリーなどの中東欧諸国と共通の気候区分でもある。首都モスクワを含み、ロシア西部からモンゴル国境西端まで広く分布する。沿海州北部やサハリン北部にも見られる。モスクワの年平均気温は5.3度、1月の平均気温は-7.5度、7月は18.4度、年平均降水量は705.3mmである。
